らこ太の勝手に自己啓発!−一駅分の暇つぶし−

自分が学んだ小さなことを発信する短編ブログです

分岐点はここにある。起こったことに向き合えるか、否か

成長する人は失敗した自分ときちんと向き合える人だ、というお話

 

具体⇄抽象トレーニング、読み進めております

 

いかに自分が具体だけで生きてきたか、を痛感し、「頭が悪いんだなぁ」と凹んでいるところです

 

その合間にまだまだ元メジャーリーガーのイチロー選手のインタビューをまとめた書籍を読んでいます

 

自己啓発本という部類ではなく、どちらかというとドキュメントとか、半生を綴った自伝、という色が強い本です

 

しかし、イチロー選手の言葉は哲学的なものが多く、考えさせられることばかりです

 

結局こうした深ーい言葉を目にしながら、今の自分はまだ「そういう考え方もあるのか」と具体でしか捉えられない脳であることを恨みますが、一方で

 

僕は”言葉”が好きなんだな、と最近強く感じています

 

同じ意味合いでも響く言葉とそうでない言葉があります

 

同じ言葉を聞いてもタイミングによってハマる時とそうでない時もあります

 

僕の例で言うと

 

「継続は力なり」

 

は生まれてこの方響かなかったのですが

 

「毎日全力で1mm進む」

 

はバチッとハマって、今でも座右の銘になっています

 

面倒くさがりな僕でも「1mmならなんとかなりそう」と思えたことで読書をはじめとした自己啓発活動が毎日続いているわけです

 

と、話が逸れましたね

 

今回紹介したいのは「受け入れる」と言うことについて、語ったイチロー選手の言葉を紹介したいと思います

 

年間のヒット数262本を放ち、80年以上破られることのなかったメジャーリーグのシーズン安打数歴代1位を更新した後のインタビューで語られた言葉です

 

(インタビュアー)

去年のシーズン中、明らかな誤審によってヒットを2、3本損しています。(記録更新まで)あと1、2本というところまで来ると、あれがヒットになっていたら、と振り返ってしまうようなことはありませんか?

 

イチロー

いや、むしろ、あれがなければここに来られなかったと考えます。あれがあったらもっと、とは考えない。だから、もし(記録に1本届かない)256本でシーズンを終えていたとしても、あのときの誤審がなければ、とは考えないでしょうね。それは、高校のときに読んだ巨人の桑田(真澄)さんの本の影響かもしれません。その中に『目の前で起こっていることが100%だ』と記されていた。起こるべくして起こっていることだからそれは全て受け入れなくちゃいけない、という僕の解釈ですが、その言葉に妙に共感した覚えがあります。当時から僕も同じような感覚を持っていましたが、そういう表現はしていなかった。いろいろな経験を重ねてきて、そうしたほうが明らかに前に進めると頭が覚えてくれたのかもしれません

 

往々にして僕は「あのときこうしていれば」「あれさえなければ」とタラレバを口にしがちです

 

しかし、それは起きてしまったことから目を逸らし、言い訳をすることによって自分を慰めているに過ぎません

 

どんなに目を逸らしても、言い訳をしても、”起きている”ことは”起きている”

 

起きてしまっているからにはどう避けるか、よりもどう向き合うか、と考えた方がよっぽど成長に繋がる、ということだと思います

 

もちろん辛いことから逃げるな、ということではないと思っていますし、僕は、逃げることが悪だとはちっとも思いません

 

逃げた自分も含めて、なぜそうしたのか、そうせざるを得なかったのか

 

という検証や振り返り、反省なくして一歩たりとも前に進むことはできないということです

 

検証をしないと、それこそ「こうして、あぁなって、こうなったから、もうこれはしないように気を付けよう」的な、とっても具体的で応用の効かない学びしか得られず、1のことから1もしくは0しか学べなくなってしまうと思うんです

 

こうなったのはなぜだろう、あれとあれとあれがあったからか。僕はこういうときにこういう心理状態になるんだな

 

よし、なら、こうしていたらどうなっただろうか

 

この選択肢はあの時選べたか?

 

正解のない正解に向かって何度もシュミレーションしたり、そもそも、を考えたりできる

 

具体と抽象を行き来する

 

辛い状況から逃げたとしてもこうした振り返りの作業からは逃げない、向き合う、受け止める

 

この作業無くして成長はないとイチローは語ります

 

自分に対するマイナスの風を受け入れられるかどうか。そこで強がらずに『よくなかった』と言えるかどうか。そこが自分が見えているかどうかの分岐点でしょうね。強がっているうちは、人よりも秀でることなどできないでしょうね

 

失敗はある、それをなかったことにしたり、笑ってごまかしたりせずに向き合える人

 

これができること自体が”強い”ことそのものなのかもしれません

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大きな失敗は誰しも突然受け入れることはできないと思います

 

だからこそ日々の小さな失敗をなかったことにせず受け入れて、向き合ってみようと思いました

 

突き詰めれば、成長することで喜びを得られるのは自分だし、そんな喜びを得るために自分を成長させてあげられるのも自分だけですからね

 

こんなカッコつけたことを言いながら、全ての失敗を受け入れられる自信はまだ全然ありませんw

 

100ある失敗のうち、まずは1だけでもきちんと向き合おう、受け入れよう、と背筋を正される研ぎ澄まされた言葉でした!

イチローの兄貴、カッコいいっす!

 

余談ですが、イチロー選手の思う、カッコいい男とは

例えば飲み屋に気に入った女の子がいるのに、何度その店に行っても彼女には一切触れずにいて、そのうち向こうから触れて欲しいと言わせる男。それ、カッコいいですねぇ

 

だそうです。カッコいい男とは?に対する返しすらカッコ良くないですか?あれ?僕、おかしなこと言ってます?

 

ではまた!

らこ太