らこ太の勝手に自己啓発!−一駅分の暇つぶし−

自分が学んだ小さなことを発信する短編ブログです

vsAI!淘汰されないために「具体」と「抽象」を行き来する力を操ろう!

「具体」と「抽象」を行き来できる人間がこの先の時代に求められている人間なんだ、というお話

 

具体⇄抽象トレーニングについて、少しずつ紹介をしていきたいと思います

 

まずもって、なぜ「具体」と「抽象」が重要なのかについて丁寧に解説をしてくれます

 

大きな理由の一つに”コミュニケーションギャップ”が生じることだと言われています

 

著書の中にわかりやすい例え話があったので紹介します

 

パターンA

具体的な表現が多い部下の具体くんと抽象的な表現が多い上司の抽象さんがいます

 

会議が終わった後の会議室を片付けなければならないので上司の抽象さんは部下の具体くんに

 

抽象「この部屋、片付けといてくれる?」と言いました。すると・・・

 

具体「片付けろって何をどう片付けたらいいか指示をください。椅子をどうするとか、机はどうするとか、残った資料をどうするとか、このポットや湯呑みはどうするんですか!?」

 

と、具体くんは半ばパニックです

 

パターンB

抽象的な表現が多い部下のの抽象くんと、具体的な表現が多い上司の具体さんがいます

 

会議が終わった後の会議室を片付けなければならないので上司の具体さんは部下の抽象くんに

 

具体「この部屋、片付けといてくれる?椅子は畳んでこっちの倉庫に5組ずつこの台に載せといてもらって、机は会場の後ろに全部移動した後に畳んで3組ずつまとめてね。残った資料はシュレッダーにかけるから部署に持ち帰って一部ずつシュレッダーに。ポットと湯飲みは給湯室に持っていってポットの中身のお湯は捨てて、ポットはゆすいどいて。湯飲みは一つずつ石鹸をつけて洗ったら、食器乾燥機の中に入れて乾燥かけといてもらったらいいからね」と言いました。

 

この間、部下の抽象くんは

 

「(心の中で)要するに片付けろってことだろ?いちいち面倒だ。この指示を聞いている時間すらもったいない・・・(イライラ)」

 

と、パターンA、Bをご覧いただきました

 

少し誇張された例ではあるものの、想像してみるとわかると思うのですが、多かれ少なかれ、僕たちの日常でも巻き起こっていることではないでしょうか?

 

いわゆるコミュニケーションギャップとか、ディスコミュニケーションと言われるような2人以上の相互のやり取りで誤解やストレスが生じるのはこの「具体」と「抽象」の使い分けが上手にできていなかったり、説明が多すぎたり少なすぎたりするために生じるものなのだそうです

 

こうしたコミュニケーションによる問題を緩和するために「具体」と「抽象」とは何かを知ることは重要です

 

 

そのほか「具体」「抽象」が重要な理由として、人間の知的発展に大きく関わるのがこの「具体」と「抽象」を操る力だからです

 

人間の知的能力(考えたり、推測したり、新たなものを生み出したりなど)は”横”と”縦”の方向があります。図にするとこんな感じ

 

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頭の中の情報量が増えれば増えるほど知的能力は向上しますよね

 

学校の科目で言えば歴史上の出来事が起こった年号を暗記する、英単語を覚える、とかですね

 

これが知的能力の横軸

 

一方抽象、具体という縦軸は数学に代表される「数字」や「法則」などです

 

法則を一つ知っていると、そこに一つの数字を代入するだけで多くの具体的な正解を導き出すことができます

 

そのためこの知的能力は情報量という横軸と、「具体」と「抽象」を行き来できるという縦軸の二つの要素の掛け算によって決まるんです

 

現代もしくはそれ以前では「たくさん知っている人は頭の良い人」として取り扱われることが多かったと言います

 

しかし、その「たくさん知っていること」は近年AIなどのテクノロジーの進歩によって人間が必ずしも「たくさん知っている」必要がなくなり、むしろ淘汰されつつある部分です

 

よって今求められるのは

 

具体的な事象を抽象化して応用を効かせることで「言われていない」ことまで能動的に実施できる人材

 

が求められているんだそうです

 

僕はこの部分、なんだか、クイズ番組の傾向の変化に似ているなと感じました

 

昔のクイズ番組って、一問一答で「日本の首都は?」とか「東京駅の設計者の名前は」とかそういう知識の情報量を問うものが多かったと思うんです

 

でも、最近は”クイズ○大王”のような番組だと、法則を見つけて空欄に当てはまる言葉を答えさせるものや漢字の読みでオセロ?みたいなことをしてたりして単純に知識を問うものではなく、知識を使って、抽象的に考えることで答えを導き出す、というものが多い気がします

 

そして、これを途中まで読んでいて思いました

 

「あぁ僕はAIに真っ先に淘汰される人間だな」と

 

具体、具体、具体!

具体的なことしか考えられません

 

話しているうちに枝葉末節をこねくり回して、いつの間にか手段として行っていたことが目的になっている

 

猛烈に反省し、そして絶望しましたね。ちょうど昨日も抽象的思考が足りずに心が折れそうになったりもしました・・・

 

この本のタイトルは具体⇄抽象トレーニング、となっているように間でこの2つの概念を行き来できるように訓練する問題が各所に散りばめられています

 

真剣に取り組んで、少しでも抽象的な思考ができるようになりたいと思います

 

抽象的思考ができるようになったかどうかは簡単に評価できるものではないのではない、

 

と思うので、それはいつもブログを読んでくださる読者の皆様が、僕の記事の内容に変化を感じるようなことがあれば、それが変化なんでしょう。きっと・・・その時は教えて下さいw

 

よし、頑張って取り組みます!

 

ではまた!

らこ太