人間は、相手に”自分”を分かってもらいたい生き物なんだ
本文に入る前にご報告、当ブログ2020/6/15をもちまして、500PV達成いたしました〜!
いつもご覧いただいている皆様、本当に感謝です
2020/2/15に初めての記事を投稿しておりますので丸4ヶ月での500PV。ペースとしては、はっきり言ってかなり遅いと思います
しかし、まずもってここまで投稿し続けられたのは、アクセス数が励みになったからであり、ご覧いただいている方々のおかげです
今後ともよろしくお願い致します( ^ω^ )
さて、それでは、
Win-Winの関係を築く為に必要な良好な人間関係は「話を聴く」ことから始まる、と言うお話
前回までのところで周囲を巻き込んで幸せになる、公的成功にはWin-Winの関係を築いていくことが必要だと言う話をしました
その関係を実現する為の具体的な方法論が第5の習慣「まずは理解に徹し、理解される」です
お互いが成功するWin-Winの関係を築く為には信頼し合うことが必要で、”信頼口座”にたっぷりと預け入れをしなくてはなりません
rakotanojikokeihatu.hatenablog.jp
この信頼口座にたっぷり預け入れをする方法が「話を聴く」ことなんです
なぜ話を聴くことが信頼される為に必要なのか、それは人は人から理解され、認められ、必要とされ、感謝されたいと願っているからです
人は毎日、食物を摂取し、睡眠を取ることで肉体的に生存し続けようとしてます
一方で、心理的に生存し続ける為には人から理解され、認められ、必要とされ、感謝されることが必要なんです
人は往々にしてこの心理的な欲求に対して”欠乏症”に陥っています
「分かって欲しいな」「話を聞いて欲しいな」「役に立ちたいな」「ありがとうの言葉が嬉しいな」
これって読者の皆さんも少なからず沸き起こる自然な感情なのではないでしょうか?
「話を聴く」ことはこの心理的酸素欠乏症に陥っている心に”空気を送り込む””酸素供給する”行為に他ならないんです
では、具体的に「話を聴く」方法=「共感による傾聴」のスキルが4段階あるのでご紹介します
1.オウム返し
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「最近疲れてるんだぁ」
相手が話した言葉をそのまま相手に返す。この効果としては「あなたの話に注意を向けていますよ」と示すことができます
しかし、これでは不十分
2.相手の言葉を置き換える
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「最近疲れることがあったんだね」
相手が話した言葉に対して、あなたがどう理解したか、に変換して相手に話す
これは相手がどう言う意味合いでその発言をしたか、と言う論理的な解釈をした上で返答しており”左脳”を使ったスキルです
しかし、これでもまだ不十分
3.相手の気持ちを言葉にする
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「最近ストレスが溜まるようなことがあったんだね」
相手が話した言葉に対して、「疲れている」=「(心か体かはわからないけど)ストレスがかかる出来事があったんだろう」と「疲れている」の言葉に隠された気持ちにフォーカスして返す
これは想像を働かせて、感情的な部分をやりとりしている為、”右脳”を使ったスキルです
相手を理解するまでもう一歩!
4. 2+3 相手の言葉を自分の言葉に置き換えつつ、気持ちを言葉にする
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「疲れるような出来事があって、ストレスがたまってるんだね」
この4が理想的な共感による傾聴のスキルです。脳全体を使って相手を理解しようと全力を尽くしている行為です
ここまで来れば共感による傾聴のスキルはバッチリです!
しかし、何度も過去の記事でも話していますように、テクニックだけではあなたのそのスキルの裏にある相手をコントロールせんとする意図、思惑がバレてしまうので、誠実な成熟した豊かな心を持った人格が基礎にあることが必要です
さらに言うなら、相手に心を開いて話をしてもらおうと思うなら、会話の中で自ずと自分の心も開かなくてはなりません
そうすると相手に心を開く行為は自分の弱いところをも見せることになるので上っ面のスキルだけではあなたの心の基礎が揺らぐことになる為、この点から言っても人格の確立が必須です
文面だけ見ると、「なんだ、そんなことで相手が信頼してくれるのか」と思うかもしれません
しかし、僕たちが実際に行なっている会話はどうでしょうか?
実は人は相手の話を理解しようと思って話を聴き始めてもすぐに
1.評価したり 2.探ったり 3.助言したり 4.解釈してしまったり
するそうなんです。これらは話をするときにやってはいけない”自叙伝的反応”と言われています
自叙伝的反応を具体的に説明すると
1.評価する
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「それは根性が足りないんじゃないの?」
2.探る
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「仕事で何か嫌なことでもあったの?」
3.助言する
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「それならきちんと睡眠を取ったら?」
4.解釈する
相手「最近疲れてるんだよねぇ」 あなた「それは仕事が大変すぎて休んでも疲れが抜けないって言うことでしょ?」
自分の会話を振り返ってみると、相手が気持ちを話す前に必ずと言っていいほどこの自叙伝的反応、しちゃってました…
自叙伝反応=自分が思っていることを、相手もきっと思っているのだろう、と勝手に決めつけるような反応を人はしがちで、
自分の視力にあったメガネを相手に「このメガネは君にもぴったりのはずだよ」と押し付けるようなものです
その他、書籍の中では医者が診断をつける前に処方するようなもの、とも表現されています
「客観的」と言う言葉がありますが、人間死ぬまで自分以外の人生を体験することはできないから、主観でしか生きられなくて当然です…
しかし、それでも全力で相手を理解しようとする。相手の視力はどのくらいか、どのように世界が見えているのかを知ろうとする
この行動そのものが相手の信頼を勝ち取り、「この人は私のことをわかってくれようとしている」「この人なら信頼してもいいのかもしれない」「この人は私のことを裏切ったりしないかもしれない」と思ってもらえて、Win-Winに向かう大きな原動力になるんです
いかがでしたか?長文になり申し訳ない気持ちはありますが、それだけ「理解に徹する」ことは濃密で意義あるものなのではないかと感じました
自分の会話を振り返ってみても簡単にはいかない「共感による傾聴」だと思います
しかし、真の成功を目指して1日のうち1会話だけでも集中してこの傾聴をしてみたいと思いました
ではまた!
らこ太